自動車関係の仕事をしている40代の夫と、デスクワークのパートをしている主婦の30代の私です。年収は二人合わせると600万円ほどあります。
子どもは中学生から幼稚園児まで4人います。これから教育費がどんどん増えていく世代です
土地と建物を建てるということを考えると、結構お金もかかるしということで最初は中古マンションを探そうと思っていました。
そんな時に夫の両親からの提案で、土地があるので家を建てたらどうかと言われたのです。土地は夫の親が所有していたため、生前贈与という形で譲ってもらいました。
最初はあまり住宅を持つということに実感が沸きませんでしたが、夫が30歳になるということで住宅ローンを組んで返済をするということを考えても良いタイミングなのではないかと気付いたのです。
土地代が掛からないというのは、新築を検討するには大きな決め手だったと思います。
新築ということで一から家を考えるというのはとても難しいです。その頃はまだ一人目を妊娠中ということもあり、漠然としてしか間取りは浮かびませんでした。色々考えてみて、結局5LDKで1900万円の住宅を建てることにしました。
目次
低年収ながらも1600万の住宅ローンを借りてみた
まだ結婚したてでその頃の夫の給料は今と比べても半分ほど、私自身もすぐに働くことはできません。
将来的に共働きも検討していますが、夫は子どもが小さいうちは自宅にいて欲しいという要望があるため、まだ当分は働けません。
つまり夫の収入だけでやりくりをしなくてはいけないのですが、かなり不安がありました。自分たちが出せるお金を差し引いて、残った1600万円をローンにしました。毎月の支払いが約5万円、ボーナス時にプラス10万円というローンです。
10年間はお金を貯めて、その後は少しずつ繰り上げ返済をするか金利の安い銀行に借り換えも検討していました。
ネット銀行などは繰り上げ返済に手数料がかからない銀行もあるので、将来的にはお金が貯まってから返済するというよりは毎月やりくりをして残ったお金を少しでも返済したいです。
ローンは35年ですが、できれば20年ほどで返済できたらいいなと考えていました。
20年というと一人目の子どもが成人する頃です。その頃は夫が50歳なのでそこから老後のお金を貯めればいいかなと想像していました。
住宅ローン以外の生活費の内訳と使い道
住宅ローンはその頃住んでいた賃貸のアパートとそれほど金額は変わりませんが、毎回ボーナス払いが加わったのは多少プレッシャーも感じます。
住宅ローン以外の生活費は以下の通りです。
- 食費が7万円
- 生活雑費が2万円
- 光熱費は水道と電気代、通信費で月1.5万円
- 子ども達の教育費、学校に支払うお金が6万円
- 教育費の積み立てが5万円
- 年金とイデコに7万円
これくらいの支払をしています。それ以外にもいつでも使えるお金として毎月余った分は貯金をして予備費として残しています。住宅ローン以外にはローンはなく、今後も自動車などは積み立てている貯金から購入するつもりでいます。
太陽光発電もしているため光熱費はあまりかかっていません。被服費が年間予算で10万円、レジャー費としても年間10万円を計上しています。
それ程無駄遣いしているという気持ちはありませんが、積み立て額も大きいので結構ぎりぎりでやりくりをしています。
1600万もの住宅ローンを抱えて気づいたこと
アパートに住んでいた頃は、借金という意識はありませんでした。1600万もの住宅ローンはそういう点では、返済が終わるまでは自分のものじゃないのだという気持ちで少し重いなと感じました。
毎月絶対返済が遅れるようなことがあってはいけないという重さはあります。
まだ月の負担が小さいほうだとは思いますが、建ててから「もっと小さな家にしておけば良かった」と思ったこともありました。
ただその後、私は子どもを4人授かりました。家を建てずにアパート暮らしだったなら、さすがに4人の子どもたちとの暮らしは大変だったと思います。
子ども達ものびのび育てることができていますし、子ども部屋もあるため親と子が快適に過ごすこともできています。
掃除をするのは大変ですし、家一軒のメンテナンスも大変です。夫があまり家事に対して関心がないため、私ひとりの仕事になってしまっています。
家を持ってみて最初に思ったことは「傷つけても修復するのは自分なんだ」ということです。
アパートは人のものでしたが、持ち家というのは自分のものです。残りの人生をずっと過ごしていくということを考えると、大切にしたいです。
でも子どもが小さいとそのことを理解してもらえません。子どもに傷つけられると仕方ないなと思えますが、うっかり自分が傷つけてしまうとやりきれない気持ちになってしまいます。
ですから子ども達には「自分達の家なんだから大切にしてね!」と声掛けしています。将来的にはこの家についた傷一つ一つが思い出になるのだろうなとは想像しています。
住宅ローンという長期に渡る大きなローンを組んだことで、生活費全体の見直しもしました。
このローンが一番大きな負担となっているので、他のコストカットをして、これ以上のローンを組まないようにと気をつけています。
アパート暮らしの頃はまだ子どもがいなかったこともありますし収入も少なかったのは事実です。
ですが住宅ローンを組んだあとのほうが、やりくりが上手になって、お金も貯められるようになりました。
住宅購入時は金銭感覚が狂いがち!教育費も気を付けて!

家を建てる時って、お金の感覚が少しずれてしまいます。普通は数百円、数千円をケチって生活していたはずなのに、住宅のこととなると数万円単位で金額が変わってくるため、感覚がおかしくなってしまいます。
本当に欲しい理想的な住宅を目指していると、知らないうちに予算オーバーしてしまうので注意が必要だと思います。
また銀行でのローンでも、貸してくれる額が借りていい額とは変わりません。
住宅ローンを支払う場合の生活全体を見直してみる必要はあります。特に夫婦共働きを前提にして住宅ローンを組んでしまうと、何かあった時に困ってしまいます。
私は続けて出産しているため4人の出産後まで働きに行くことが出来ていません。
現在は育児も少し落ち着いてきたので働けますが、次は夫の両親も年老いてきましたのでいつか介護をするかも知れないということも考えています。
家族計画は予定通りにいかないこともありますので、もしもということも考えながら住宅ローンを組むことは大切だなと思います。
最初の予定では住宅ローンを早くに返済してその後に老後資金を貯めるつもりでいました。ですが子どもが4人に増えたことで教育費も同時に貯める必要が出てきました。
現在は金利の安いネット銀行に住宅ローンを借り換えしましたが、繰上げ返済よりも最優先で教育費を貯めています。
ですが遅くても夫が60歳の還暦を迎えるまでには住宅ローンを終らせてすっきりしたいです。末の子どもは夫が60歳手前で成人するので予定通りなら住宅ローンも終らせそうです。
老後資金はそれほど焦らずにゆっくり積み立てていきます。毎月はあまり余裕はありませんが、私の収入はほぼほぼ貯蓄に回して「もしも」のために備えるようにしています。
いずれは介護で仕事を辞めるということも想定しているので、資産運用をして不労所得を増やすことも同時進行で続けています。